1月17日に京都市左京区の南禅寺近くにあります京都市国際交流会館にて開催しました。
年明けの寒い時期にもかかわらず大変多くの皆さんにお集まり頂きました。

第一部は岩本沙弓共同代表から「2016年の経済展望」をテーマにご講演頂きました。
詳細なデーターもお示しいただきながら、消費税、GPIF、為替、米為替報告書、ベーシック・インカム・・・など皆さんが興味のある内容をたくさん取上げて頂きご教授頂きました。
GPIFについても、昨今我々の国民年金がいくら損した、といった取上げ方での批判をよく、目にしますが、そういった評価損自体を問題にするのではなく、もっと本質的な議論をすべきであり、また、ベーシック・インカムについても美味しい部分だけを取上げ論じるのではなく、この国のグランドデザインをどう描くのか、といった問題であり、本来はそういう議論をすべきとのご意見も今回の詳細な資料を使ってのご説明からきっと参加者の皆さんはご納得いただけた事と思います。

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岩本沙弓共同代表によるご講演のあとは、ゲスト講師の柳下裕紀さんとのトークセッションをお願いしました。
ベーシック・インカムについてさらに詳しくご説明いただき、米国のシェールガス革命についても詳しくお教えいただきました。

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岩本代表から大変厳しいこの日本経済を再生する為にはどうすべきか、といったお話の中で柳下さんから、米国でのリショアの動きを例に、我が国でも少子高齢化の流れを変えることが出来ないのであれば1人あたりの需要を増やすしかなく、そうすると1人あたりの需要を減らす政策(消費税増税など)は当然NGであり、まずこれが大前提、とのご意見にはあらためて消費税の欠陥性について再認識しました。

お昼休憩をはさみ午後の第二部では、堀茂樹共同代表による「エマニュエル・トッド入門①および②―日本の現状を考える補助線―」と題してご講演頂きました。

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エマニュエル・トッド入門という事でまずは簡単に彼のプロフィールなどについてご説明いただいた後に、エマニュエル・トッドの新刊である「シャルリとは誰か?」がまもなく刊行されるにあたり、この本の訳者でもある堀代表から解説いただき、多くの学びを頂きました。

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オイコスの会@京都の次回開催は4月下旬を予定しております。

文責:森田友企子(オイコスの会@京都事務局)